手押しポンプ2号機

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長野県の里山近く、無垢の木材を使って、ひとつひとつていねいに手作りしています。いい出会いをお待ちしています。

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gatb0.jpgガチャポン大黒号の設置
今回は大黒号を手に入れました。実家に手掘りの井戸があったので設置することになりました。
約50年前に東京から横浜に引っ越してきた時に2本の井戸を掘ったそうです。当時はもちろん、生活用水に使っていたようですが、鉄分が多かったせいか 洗濯物がすぐに茶色くなってしまったと母から聞かされました。
そして程なく水道が引かれ、現在でもその井戸は趣味の花の水やりなどに今でも活躍してくれています。
(モーターのポンプで汲み上げられています。)
もう1本の井戸は、庭の真ん中にあるのですが、今はねむっている状態でした。
そこで、せっかくの井戸なので覗いてみると、遥か底に、水のゆらめきが見えます。
それなら、手こぎポンプを設置して、眠りから覚めてもらおう となったのです。万が一、災害などの時も、
電気がなくても汲み上げられるので、非常用にもなるし‥    そして、ポンプ探しがスタート‥‥          2011年2月

手押しポンプの概略図です。gatbzumen.jpg
今回は、井戸に設置します。まず井戸の深さと水深を測りました。
左の図のように 深さ7.5m 水深は3.5mもあり 水量はたっぷりでした。
それにVU40管を6mつなぎ、先端にフート弁を付けて、逆流防止をしています。
今回もポンプの修理でお世話になった LinkIconシップスレインワールド株式会社
さんのホームページでは、修理やサポート事例なども紹介されています。
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また、前から気になっていた”大黒号”が手に入りました。調べてみると
創業昭和7年の川本第一製作所というところで作られたようです。
なにはともあれ、なんともおめでたい名前、どんな人が命名したのでしょう‥?

gatb1.jpg① 送られてきた大黒号

送られてきた大黒号もかなりサビがひどく、下半分は白い塗料のようなものが塗られていました。水口もサビ付いて動かない状態でした。

gatb2.jpg② ばらし

とりあえず一度分解し各部品の状態を見ました。
やはりピストンの部分はサビで朽ちてバラバラ、部品を交換する必要があります。

gatb3.jpg③ 再組み立て
下半分の白い塗料とサビをワイヤーブラシで落としました。これがなかなか‥
ピストンが交換され、組み立て直し、削り出しの木のレバーを取り付けて なんとか形になったところ。また、台座になる木製の箱も作ります。

gatb5.jpg④ 設置開始

いよいよ設置です。これが現状 水の鉢の下が眠っている井戸です。

gatb6.jpg⑤ 深さを測る
上の物をどかし、穴から、細い木の棒などをつなぎ合わせた8mもの棒を慎重に下ろして深さを測りました。図にもある通り、深さなんと7.5m 水深3.5mでした。

gatb7.jpg⑥ パイプとフート弁

2mのVU40管を3本つなぎ、先端にフート弁を付けたところ。

gatb8.jpg⑦ 土台の設置

まず、土台になるコンクリート製の排水マスを置きます。(コンクリート用の接着剤で下と固定)その上に80φの穴の開いた木の板をやはり接着

gatb9.jpg 木の枠でお化粧

木で作った枠をかぶせます。(ビス止め)
高さをかせぐため15cmほどかさ上げしています。

gatb11.jpg⑨ 本体を乗せる
パイプと下次を連結し、本体を台に乗せます。ここでちゃんと汲み上げられるかテストします。
最初、フート弁があるのでこぐだけで水が上がってくるかと思いましたが、いくらこいでも水は出てこない! ムム‥  やかんで呼び水を入れ、再度こぐ またこぐ‥  出た! ホッ‥ 

gatb14.jpg⑩ 水を受ける台
御影石の30cmの棒をぐるりと並べ、内側に砂利を入れました。
奥側に鉢を設置、水口を回せば届きます。
そちらは小鳥が水を飲んだり水浴びをするプールになります。

gatb16.jpg⑪ ”大黒号”完成
今回は実際の井戸の水を汲み上げられる ということで水が出たときの喜びもひとしおでした。ちゃんとしたポンプで、適切に設置されれば、水が汲み上げられるのはあたりまえのこと。 しかし、最初にこぐときのワクワク、ドキドキ!
  ‥なんかいいですね。 やみつきになりそう!?
それと、サビサビの鉄くずが、きれいになってばりばり働き出す。
これもまた違った喜びをくれるのです。眠っていいた井戸も、目覚めたことですし‥。  めでたし めでたし‥