手押しポンプ3号機

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tuchi18.jpgガチャポン ”つち” の設置
今回は ”つち” という はじめ え? という名前の井戸ポンプです。
近くの 骨董屋ではないけれど、骨董品も置いている花屋さん そこに置いてありました。
取り付けた所は、埼玉県飯能市の廣渡寺というお寺さん。そこの住職さんは、クラフトや工芸品などにも理解があり、気さくで陽気な方です。   こんなお寺です
前回設置した大黒号を見て、ぜひお寺の井戸にもガチャポンを‥  というわけで今回の”つち”の設置となりました。
ここの井戸は、飲料水としても利用できる貴重な井戸なので、有事の際も活躍してくれることでしょう。
                                             2011年5月

手押しポンプの概略図です。tuchi.gif

今回も、井戸に設置します。深さは約6mほど。VP40管で接続しています。やはり先端にはフート弁を付けて、逆流防止をしました。
tuchi17.jpgtuchi15.jpg”つち” という名のポンプ はじめ ”ん?” 次に ”土?” 下の絵を見てなっとく ”槌” でした。 
七福神の大黒天が手に持つ うちでの小槌のようです。 やはりおめでたい絵柄は前回の大黒号とつながります。
水は生き物にとって、とても大切なもの。それを汲み上げてくれるポンプは さながら、振れば宝物が出てくる ”うちでの小槌” なのかもしれません。

tuchi0.jpg① 骨董のある花屋さん
骨董品など古いものも置いてある花屋さん。そこで見つけた手押しポンプ。程度はすごく良くて、ほとんど使われていなかったのではないかと思うほど。

tuchi1.jpg② 架台の製作 1

コンクリートの平板です。厚さは60mmくらい。

tuchi3.jpg③ 架台の製作 2
グラインダーにダイヤモンドカッターの刃を付けて四隅を切り落とし、真ん中にパイプの通る穴をあけます。そして、ポンプを固定するためのボルトを立てました。

tuchi4.jpgtuchi13.jpg④ 架台の製作 3

2を モルタルでできた円柱状の筒の上にモルタルで固定します。

tuchi6.jpg⑤ 架台の化粧土
モルタルでは、見た目が面白くないので、その上から化粧土を塗ることにしました。
セメントと砂、赤土、短く切ったわら を 同量くらいづつ混ぜて練ります。

tuchi5.jpg⑥ 化粧土

水を加えて練ったものです。これを塗ると‥

tuchi7.jpg⑦ 架台の完成

化粧土を塗りたくり。こんな感じに仕上がりました。どうです?

tuchi8.jpg エンビパイプの接続

下次から40mmエンビパイプを接続しエルボーで曲げます。

tuchi9.jpg⑨ 設置作業

ここがポンプを設置する場所。

tuchi10.jpg⑩ 取り付け

まず モルタルで架台を固定します。
緑色の金物が下次です。

tuchi12.jpg⑪ お化粧

⑥と同様の化粧土で全体を化粧直しをします。

tuchi19.jpg⑫ ポンプを取り付けて完成
ポンプをボルトで固定して、ハンドル、水口を延長する銅板のトイを付けて完成です。
水を受ける所に 染付の古い火鉢を置いてみました。

tuchi21.jpg⑬ ”つち” 完成

無事に水も出て、完成です。今回は架台を面白くしたかったので、わら 土入りモルタルで仕上げました。
雨や経年変化ででどのようになるかわかりませんが、お寺の庭になじんでいけばいいですね。
そして、お寺を訪ねて来るひとが、ちょっとこぎたくなって  あ、でた‥  って 。