かまどを作る

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長野県の里山近く、無垢の木材を使って、ひとつひとつていねいに手作りしています。いい出会いをお待ちしています。

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oka21.jpgoka22.jpgoka23.jpgかまど”

これはご飯を炊く ”かまど” です。古い旧家を見学させていただいた際見かけたものです。今では、コードを挿してスイッチポンですが、昔は、煮炊きをするのに欠かせない大切なもの、故に使い込まれた ”かまど” は美しいですね‥。

oka13.jpgかまど を作る

その ”かまど” を自分で作れる機会がやってきました。
先日、知り合いのおさそいでかまどを作る講習会に行って来ました。
淡路の左官の名工、植田親方による指導のもと 土や、漆喰を使ってミニかまどを作っていきます。
大きさは コンパクトな一合焚き。熱源は小さな固形燃料一つ。
これが、なかなかどうして、おいしく炊けるのです。
作るのも含め、手軽で、楽しく、美味しい。 簡単ですがご紹介します。
                                        2013年7月

oka1.jpg① 練り
本体の材料を作ります。土と砂、藁すさ、パーライト、それにセメントを少々加えて練ります。
詳細な比率はわかりませんでしたが、土が多すぎると割れやすいし、砂が多すぎるともろくなりそうです。
パーライトは軽量化の役に立っていると思います。

oka2.jpg② 盛り付け
 130φの紙の筒を内側の型にして粘土を付けていきます。(写真左側のものが型です。)

oka3.jpg③ 整形
親方オリジナルの整形用の型で形を整えていきます。

oka7.jpg④ 土台を作る
タイルの板にシリコンで、小石を円形に付けていきます。このあと写真にはありませんが 
中に厚さ2cmほどモルタルを流しこみ土台にします。

oka8.jpg⑤ 土台の上に乗せる
④でできた土台のモルタルが乾かないうちに、整形した粘土の本体を乗せます。そして、焚口に相当する開口を細長いコテを使って開けていきます。

oka11.jpg⑥ それぞれこんな感じ‥

皆さんそれぞれ、違った表情のかまどが並びました。

oka0.jpg⑦ 化粧
一日置いて、仕上げに漆喰を塗ります。顔料を混ぜて色をつけた漆喰をコテや刷毛で塗っていきます。ヒゲを書いて、なまず君の完成です。

oka14.jpg 内側も

内側も青い顔料を混ぜて仕上げました。

oka15.jpg⑨ 炊く準備
いよいよ、炊くときが来ました。お米1合、水200cc、固形燃料一つ。
一合用の鋳物の釜 フタは付いていましたが、ペラペラなので、重たいカバの木を削って‥。

oka16.jpg⑩ 焚いています
とにかく火を付けて、そのまま燃え尽きて消えるのを待っていればいいので なんとも簡単。 火加減も、時間も気にせず ただ待つのみ。

oka17.jpg⑪ 炊きあがり!
待つこと30分あまり、 フタを開けると ”ふっくら” 中ほどが盛り上がっていました。

oka10.jpg⑫ さまざま
左側が親方の見本 きれいに磨かれています。右側は少し違ったタイプで建築工房 藁の杉山さん によるものです。

oka24.jpg⑬ せいろ
せいろを乗せたら、こんな使い方も‥

oka25.jpg⑭ 蒸して
蒸し料理、野菜本来の味が楽しめます。いろいろ試していたいですね。


oka19.jpgoka20.jpg お世話になりました

今回は淡路島の左官職人 植田親方の指導のもと、みんな おもいおもいに”かまど”作りができました。植田親方は、左官や大工など建築の職人のプロジェクトチームを率いて、自然素材を生かした家づくりをしておられます。ともあれ、楽しいひととき 感謝です。